「社会を幸せに変える仕事」
をベンチャーと
言うのかもしれない。

株式会社カドイアンドカンパニー
代表取締役社長 門井 大介氏(41才)

できることなら、やりがいのある仕事をしたい・・・。どうしたら、自分の気持ちに素直に生きることができるのだろうか?そう思い悩んでいる人はきっと少なくないはず。物流ロジスティクスを核に飲食総合支援ビジネス事業、人財戦略コンサルティングといった企業の経営戦略を支援する事業を幅広く展開している(株)カドイアンドカンパニー。その門井社長の生き方に何かヒントが見えてきそうだ。

はちゃめちゃ青春グラフィティの
その先に見つけた使命


鳥開 丸の内店/大人数も可能なお座敷もあるので、宴会で美味しい鶏料理からデザートまで幅広いメニューが楽しめる 地下鉄鶴舞線・桜通線丸の内駅すぐの所に本社オフィスがある

地下鉄鶴舞線・桜通線丸の内駅すぐの所に本社オフィスがある

写真撮影の時、「これと一緒に写して」と何のためらいもなく、うれしそうにリクエストをする。ひょんなことから手に入れたというマイケルジョーダンのユニフォーム。普通、こちらからいろいろリクエストをしながら、やっとの思いで撮影することが多いというのに。一瞬一瞬も自分の気持ちに素直に生きている。門井社長にそんな自由人の片鱗をちらりと見た気がした。

「大学には5年間行っていたけれど、どうしようもない人間でしたね」と笑う。

数々の武勇伝の中には、思わず笑ってしまうような内容も多く話しは尽きない。今となってはその放蕩ぶりも一編の青春グラフィティとして懐かしくおさまっている。新宿でのバーテンダーに、サーカスの集客営業、銀座のボーイに、引越し作業、テレアポに・・・とにかく学生の頃はいろいろなアルバイトをしたが、自分はどこへ行きたくて何がしたいのかは、全くわからなかった。ただ、このままではろくな人間にはなれないということだけは自覚していたという。

つまり、門井社長も世の若者と同じ、悩み多き青年の一人にすぎなかった。違ったのは、皆いつのまにか忘れていく自分探しの旅がこの後も続いていったということ。

「まともに勉強していなかったから、まずは大学院か海外留学でもしようかと安易に思っていたが、親に即座に却下されましたね(笑)」

就職するしかなかった。ただし、成績が悪く卒業見込証明書が出してもらえず、就職活動は苦戦した。特技の英語と自分を売りに売り込んで、なんとか中堅広告代理店に採用された。

「この時は、アイルトンセナに会いたい!F1の仕事をプロモーションすれば会えるんじゃないかって、真剣に思って入社しました(笑)。ちょうどバブル全盛期でしたから、実態以上の盛況に自分も浮かれて仕事をしていたような気がします」

仕事は楽しかったが自分の中にミッションは残らなかった。

そして1年半後、バブルがはじけた時が、ターニングポイントのきっかけとなった。

「虚業ではなく、もっと地道なことがしたいという気持ちに駆られるようになりました。どうしたらいいのか、自分に説明のつかない気持ちをそのままにしておくことはできず、GWと有給で20日間位の休みを取り、一人アメリカへと旅に出た。オレゴンに弟が留学していること以外は特にあてはなかった。サンフランシスコに着いて、まだ間もなかったと思うが、フリーペーパーに「米国ヤマト運輸」が求人をしているのを見つけた瞬間、この会社に絶対入社しようと決意した。25歳の時でした」

門井社長の行動の分岐点は、「しなければならない」ではなく、いつも「したい」という気持ちなのだ。

だからと言って、簡単に入社できるはずはなく、初めて門をたたいた時は、あっさり断られた。が、頼み込んで何とか採用されたが引越し作業の現場作業員であった。現場はアメリカ人だけではなく様々な国の様々な文化が入り混じる中での作業だった。そこでも持ち前のキャラクターと采配力で手腕を発揮し、半年後には、営業に抜擢された。

快進撃は止まることなく、全米全支店でTOPの成績を上げるなど、驚異の業績は門井社長を日本の本社へと呼び寄せることになった。


3PLというロジックを使って
社会に何を還元できるか


「カドイ塾」開催。コンサルティングを行っていく上での「現場」の重要性・チームワークについて説かれた

「カドイ塾」開催。コンサルティングを行っていく上での「現場」の重要性・チームワークについて説かれた

業界経験豊富なキャリアアドバイザーが、皆さんの気持ちに一番近いパートナーとしてサポートします

業界経験豊富なキャリアアドバイザーが、皆さんの気持ちに一番近いパートナーとしてサポートします

米国ヤマト運輸では企業物流を、帰国後は消費者物流などヤマト運輸が数々のサービスを開発し市場を創造していったノウハウと経験を門井社長は身に付けていった。

一般的に物流はサービスを良くすると物流コストが上がり、物流コストを下げると物流サービスが下がるというトレードオフの関係にあるが、ヤマト運輸が個人宅配市場に参入する時、質の高いサービスをすれば必ず売上は上がる、「サービスは先、利益は後」というスタンスを貫き事業を進展させた。門井社長の経営学の原点も常にここにあるという。

カドイアンドカンパニーを設立したのは2002年、34歳の時。

ちょうど欧米からニュービジネスとして登場した3PLが日本の物流を大きく改革し始めた時期でもある。3PLとは荷主に対し物流改革を提案、包括物流業務を受託する業務とし、その範囲は輸送、保管業務から物流システムの設計、構築、運用・管理・・・と際限なく拡がっている。同社も3PLの先駆けとして物流の最適化をサポートしてきた。

「確かに当社は物流ロジスティクスを核に事業を展開してきましたが、それは経営目標ではありません。得意の手法でどういう要素を連携させ『社会を、企業を、元気にするサービス』を創造できるかが私たち企業の目標であり、ミッションステートメントだと考えています」

同社の飲食総合支援ビジネス事業も、飲食オーナーの悩みを聞き、自分達の強みで何か支援できないかと考えていくうちにスキームが作られ結果、体系の中に人材支援サービスが包括された。

詳細な内容はここでは避けるが、現在、同社のノウハウを総動員した新しいビジネススキームが出来つつある。それが稼動すれば都市と山村を結び雇用の創出を導き出すことになると門井社長はいう。

地域社会に対して有益なサービスを提供し、生活の基盤を支え、皆を喜ばす。同社が目指すミッションに到達する日は、遠くない。

最後に、飲食業界の人材支援を行う同社としての就職アドバイスを訪ねてみた。

「経験者は今までの経験を一度、棚卸をして自分がどの辺にいるのかを確かめることで、今後の目指す目標が明確になってくると思います。客観的に自分を測るためには、第三者の視点を入れることをおすすめします。当社だけでなく他企業の人材支援サービスを活用してみるのも一つだと思います。そして、未経験者によく見受けられるのが、どうしたらいいのかがわからない、やりがいのある仕事が見つからないという人。仕事への価値観は人によってさまざまだと思いますが、やりがいや使命は探すものではなく、経験から自分の中に生まれてくるものだと思います。少しでもいいな、と感じる会社があれば、まずは一歩を踏み出すことです。一生懸命、走っていくうちにきっと、自分がどこに行きたいのかが見えてくると思いますよ。自分を信じて、ぜひがんばってください!」


門井 大介氏(41才)
株式会社カドイアンドカンパニー 代表取締役社長
PROFILE

門井 大介氏(41才)
株式会社カドイアンドカンパニー 代表取締役社長

外資系広告代理店、米国ヤマト運輸、ヤマト運輸本社を経て、2002年、株式会社カドイアンドカンパニーを設立する。グローバルな経験を活かしたロジスティクスで日本の地域活性となるビジネスを目指し、関わる全ての人がHappyであって欲しいと願っている。海外生活でもてなした日本料理の腕はプロ並との評判。1967年12月生まれ 三重県出身。


PROFILE
社名 株式会社カドイアンドカンパニー
住所 〒460-0002
愛知県名古屋市中区丸の内1-17-19 キリックス丸の内ビル9F
設立 2002年4月30日
資本金 3000万円
年商 5億3520万円
従業員数 15名
事業内容 ・飲食総合支援ビジネス事業
・アウトソーシング事業
・ロジスティクス事業
・コンサルティング事業
・人材ビジネス事業(有料職業紹介事業[23-ユ-300230]、労働者派遣事業[特23-300170])
・利用運送事業[中運自貨取第67号]
事業所 東京、愛知県、三重県、福岡県

2009年5月掲載


←前の記事へ 一覧へ戻る 次の記事へ→